雑感5・3

今日の買い物帰り、KULで出会った日本人留学生の先輩とバーの前で偶然すれ違い3時間ほど色々な話題について話をした。


「きがるな土木」

公共的投資をいかにして市民に還元していくか。長野県で参加させていただいたことのある、古地図を片手に地元の町歩きをするというフェアについて話す機会があった。おそらく昔とはコミュニティの意味が変ってきているのではないかという話であったが「今までローカルで閉じてきた祭りというものがもう少し広い範囲で考えることが出来る、そしてそれが必要な時期になっているのかもしれない」とのこと。これまではローカルで完結していたものが、外部からの刺激を与えていくことで常にその動きが活性化され、これを通じて地元のアイデンティティーを徐々に回復し、連帯が生まるように機能する。「大きく広がる水面の上から少し浮き出た所かで何かできないか。」なにか、大きな力ではなく、もっと小さな力で市民と寄り添うような形で連帯していけないだろうか。


「日本人の性格」

日本人は生産性が高いと言っていた。こっちの人は、コラボレーションで何かを創っていくのが得意で、日本人はあまり人に頼らずにひとつの物事に取り組むのが得意といってた。色んな人の話を聞くのは大切だが、自分ひとりで物事に取り組む姿勢は大切だと言われる。内向的な性格で、閉じていると言われる日本。ただこうして自分と向き合う時間を持つことで、考えて付き合う。それは身をもって交わるということ、対象と自分とが親密な関係に入れ組む。何かが生まれる時は思想が必要になる。日本にはこれから開いた社会が必要になると思う。ただその時に大切なのは、自分自身を担保してくれる存在に頼りすぎることではなく、物事に真摯に取り組んでいく姿勢を忘れないということだろう。


「手を止めるな」


先輩は1週間後に帰国する。


Leuven